2010年4月28日、メルダー最新アルバム【海ノ堕トシ児】が生まれた。
本アルバムは、メルダーにとって実に6年ぶりのフルアルバムである。 バラエティに富んだ11曲がどのようにして生まれ落ちたのか? 本作の発売を記念して、メルダーによる【海ノ堕トシ児】全曲解説をお届けします。
(構成・文/佐野フミカ)
本アルバムは、メルダーにとって実に6年ぶりのフルアルバムである。 バラエティに富んだ11曲がどのようにして生まれ落ちたのか? 本作の発売を記念して、メルダーによる【海ノ堕トシ児】全曲解説をお届けします。
(構成・文/佐野フミカ)
作詞:工藤友美 作曲:工藤友美 編曲:仲倉堯之
工藤友美作詞・作曲によるこの楽曲は、一見インパクトのあるタイトルであるが
工藤曰く「春は恋の季節かな、と思って作り始めたんだけど、春はサカリのつく季節でもあるかなと思って(笑)。
でも生き物である限りは「サカリ」の方が本質に迫ってるかも…とか色々考えて、ひねくれた結果このタイトルにしました」との事。
- この曲が生まれたのは…「うちんなか」をリリース(2002年)する前のようなので、大分古いですね。 もっと新しめの曲と認識していたんだけど…そろそろ歌ってみようかなって感じで出てきました。
- 2004年に5周年で色々一区切り着いて、2005年はとりあえず歌いたい曲をレコーディングしようって話になって、 その時に名前が挙がってましたね。で、こんな感じでアレンジしてほしいって事を珍しく言われましたね。
- 全く記憶にないんだけど…何か無理とか言ってなかった? 「とんちんかんちん一休さん」みたいなベースとかって説明した事だけは覚えてるけど。
- あぁ、言ってたね。それぐらいしか私も思い出せないんだけど、今までやってこなかった感じだから、 2〜3日考えましたよ。苦労はそれぐらいかな。
- そうだね。今までにない「勢い」があるね。バンドさんと「せーの」で歌ってるようなノリでレコーディングが出来て楽しかった。 この曲は、春から冬まで、蛙くんと青虫ちゃんの恋の物語なんで、丁寧に歌うよりはちょいと芝居をするように歌いました。 そういった意味でも、この勢いある編曲はとてもやりやすかったです。
作詞:仲倉堯之 作曲:仲倉堯之 編曲:仲倉堯之
仲倉堯之によるこの楽曲は、古き良き時代のニューミュージックを彷彿とさせるナンバー。
悲しみをたたえたメロディーに、切ない恋物語をのせて展開される世界は、どのようにして生まれたのか。
- これは有明3部作の1つですね。用事で有明の方に行った時に色々考えた事を曲にしてみたんですけど、 最近フォークとかニューミュージックっぽいのやってないなぁと思って。 それであまり難しい事もせずにストレートにやってみました。
- 久々にストレートだったよね。初めて聴いた時「久しぶりにこういうのが来たかー」って思ってね。 でもさー、タイトルがなかなか覚えられなくて「海の幸、山の幸」とかって終止言っててね(笑)。 相反するものとして「海の水」「山の油」ってフレーズは私にはなかなか出ないので、うなりました。
- 「海と山」「水と油」ってのはね、よく言いますけど。まぁ「山の油」って何だろうね? 「畑のキャビア」みたいなもんかね。
- 「海のミルク」とか(笑)。そういう感じか。編曲も案外シンプルなのかなぁ。 仲倉さんのボーカルが前面に出てますね。コーラスも控えめだしね。
- そうね。木管がフルートとクラリネットってのは珍しいかな。フルートとピッコロは飽きるほどやってるけどね。 ポコポンってドラムの音がニューミュージックっぽくてこの曲にはピッタリかなと思ってます。はい。
作詞:工藤友美 作曲:工藤友美 編曲:仲倉堯之
一瞬の閃きから生まれたこの楽曲。若かりし頃の良き想い出を振り返りつつ、年老いた今も
再びスポットを浴びることを夢見る女性の姿を、ストーリー性のある詞で歌い上げている。
古めかしい、懐かしい匂いのするオールディーズ風で仕上げるためになされた工夫とは?
- この曲はYAMAHAのQY100ってシーケンサーで遊んでた時に「オールディーズ」ってパターンがあって、 それをいじってて突然真夜中にひらめいた曲です。詞も曲もバーって書いたので、多分30分以内で出来た。 2004年くらいの出来事です。
- これと「交尾の季節」は同じ頃に手を着けましたね。そんな難しい事してないですよ。 Aメロのサックスのベースラインとか、オールディーズのイメージに忠実にやりました。
- ミュートのギターとかね、本当それっぽく仕上げて頂いてねえ。 歌ももっと古臭い感じでやりたかったんだけどねぇ。例えば中尾ミエとか越路吹雪みたいな… でもちょっと私の声はコミカルになっちゃってね。出来損ないの美空ひばりになっちゃって(笑)。 年を重ねて歌っていけば、深みが出るのかもねぇ。
- じゃ「工藤友美還暦パーティ」とかで歌うといいよ(笑)。
- そうしようかな(笑)これからも歌って育てます。
作詞:仲倉堯之 作曲:工藤友美 編曲:仲倉堯之
仲倉が作詞、工藤が作曲という、このアルバム唯一の合作曲。
ギターのイントロが特徴的な、ダーク感漂うこの曲は、メルダーがこれまでに発表してきた楽曲とは雰囲気の異なる「言葉選び」が特徴。
どのようにして創られたのか。また、意味深な歌詞に裏はあるのか…?
- 一時期、詞をたんまり書いて曲が付けられないって言って工藤さんに押し付けていたんですよ。これとか「風祭り」とかね。
- ギターで適当に弾いてったら出来るんじゃないかなーと思って歌って作りましたね。 何せ、この時期に曲付けてって言われた詞は、言葉選びが独特だったりワンフレーズが長かったり。 どこで一区切りにすんのよ?みたいなのをたくさん渡されたんです。今思えば、仲倉さんの詞の書き方がまた少しずつ変わってきた時期だったのね。
- それまで「作文」って言われてたからね。「あんなのは詞じゃない、作文だ」って。 改めて聴くとメッセージ性を感じられるのですが、実は何もないんだよね。 未成年の君の名前が新聞に載ってるって事は、少なくとも何かの事件の加害者ではないって、それぐらいの意味しかないの。
- なんだ、痛烈なマスコミバッシングとかじゃないんだ(笑)。
- んー、なくはないかな(笑)。テレビとかで言ってる事は100%真実って風潮がいつの間にか出来上がっちゃって、それはとっても危険な事だよね。
- そういう捉え方でこの曲を聴くのもよろしいかも知れません。あとは高音、低音のツインボーカルにも注目ですぞ。
- そうそう。最後の方で高音のボーカルは歌い方が変わるんですけど、ああやらないと出なかったんですよ。 私は「飛鳥(涼)さん風」歌唱法と言ってますが
- 「飛鳥涼」というか「ウッチャンのやる飛鳥風」だけどな(笑)。そんな所にも是非注目して聴き込んで頂けるとこれ幸い。
作詞:仲倉堯之 作曲:仲倉堯之 編曲:仲倉堯之
本アルバムの中でひっそりとたたずむ異色作「岩海苔」。短い曲ではあるが、大変重厚なアレンジメントがなされている所に注目して頂きたい。
そして、謎めいた歌詞にもちゃんとした「元ネタ」があるようで…
- 金曜の夜に定期練習をやっていた時期があって、その時に突然生まれた曲です。2005年かな?
- あぁ、山ごもりの時期(笑)。何か急に適当に歌い出してねー。岩海苔ってフレーズはCMソングでもなけりゃ普通は使わんけど…
- そうだね。これは私が産まれた時の事を歌ったんです。正確には、母親が「頭が岩海苔みたいだった」って言ってただけで。 音の方は「シンセサイザーです!」って感じの音だけで作る事が減ってたんで、色々盛り込みました。 最後に民族楽器を入れたらなんかユーラシア大陸の宗教みたいになっちゃいましたが。
- 後奏でなんか呪文みたいなのが聴こえますが、その辺にも注目して頂きたいです(笑)。あれがあるから宗教っぽいんだよ。
作詞:仲倉堯之 作曲:仲倉堯之 編曲:仲倉堯之
渋めのギターがうなるイントロで幕が開け、遠く離れた愛し合う2人のストーリーが綴られる。メルダーにとっては珍しいくらいの正当派デュエットソング。
タイトルにある「ノルウェーからの伝書鳩」というフレーズは何気ない会話から生まれたらしいのだが…やはりあの曲と関連性があるのか?真相に迫る。
- まぁ「カナダからの手紙」のリスペクトと言うのか、オマージュというのか。あんまり言葉の意味わかってませんが。でもそんなに意識してないんですよ。 「ノルウェーからの伝書鳩」って言葉だけで。
- 事の発端は単純で、色々なくだらない事を言い合ってた時に私が気軽に「手紙」があるなら「伝書鳩」とかどうだろうって言ったら いつの間にかこういう形になってた(笑)。
- とりあえずやってみるって意味では「岩海苔」と変わらんな(笑)。で、デュエットでハモったりして。今までデュエットって全然なかったんでね。 まぁ、やりにくかったですね。
- 「快楽月夜」とかも本格的なデュエットではなかったもんね。最初は抵抗あったんだけど、歌ったら楽しかったね。 畑中葉子というよりはあべ静江みたいな歌唱になりましたが。 やりにくいという点では詞だよな。豆鉄砲って歌いにくいんだよ。
- それお前が言ったんだよ。私がウィンナコーヒー飲みながら歌詞書いてたら「鳩だから豆鉄砲だ」とかって。 まぁ、言われなくても入れるつもりだったけど(笑)。
- いざ入れてみたら、やっぱり歌いにくかった(笑)。直せとも言わなかったけどさ。ちなみに鳩だからって時事ネタとかじゃありませんので悪しからず
- そうです。アレンジとしては、昔の音楽番組の伴奏みたいな感じで。ダン池田さんが指揮しているような。 三原綱木さんでもスマイリー小原さんでもいいんですけどね。
- ギターも渋くていいうなり。
作詞:仲倉堯之 作曲:仲倉堯之 編曲:仲倉堯之
仲倉曰く「この曲は原点回帰しようとしていた頃に生まれた。音色の選び方だったり、安易な編曲法だったり、昔の方が頭が柔らかかったねぇ…」。
古きを温ねて新しきを知る、そんな手法で創られた1曲は、メロディアスなフレーズが展開する一方で、今までのメルダーにあまり観られなかった冒険的なアレンジが魅力。
細かいところまでお聴き頂ければ幸いである。
- 有明3部作です。これはたまたま高校生の時に創った曲をMDで聴いて「これ使いたいなぁ」と思ってたところで、 イントロとかに使ったんですよ。ほぼそのままの形で。
- はじめ創りかけのを聴いたら「どっかで聴いたフレーズなんだよ」と思ってね。 「あぁ、これ高校生の時テスト勉強の時聴いてた仲倉さんの曲じゃん」って(笑)。
- そんなもん聴いて勉強するなよ。…で、何か聴きたい事はありますか?
- この曲は完璧アレンジ先に創ったんだっけ?詞はあったんだっけ?
- 一応、詞から曲。で、アレンジの段階で昔の曲を持ってきたの。ギターソロとかもこの時点で決まっていました。 だから3年間(ギターソロの)練習した事になるね。
- おぉ。意外に漬け込んであったね。古さと新しさが融合した良いアレンジだと思いますよ。こういうのも出来るのね、と。 あと、私にはなし得ないコード進行なんだよね。かっこいい。そういうの出来ないからひがんじゃう。
- コード?適当(笑)。
- またまた〜。
作詞:工藤友美 作曲:工藤友美 編曲:仲倉堯之
この楽曲は、工藤が多感な高校1年生の時に創った楽曲で、このアルバムに収録されている曲の中では最も古い曲と言えるだろう。
一見若い男女の恋愛ストーリーの様に思える詞には、工藤らしい少し「屈折」した意味合いもあるようで…視点を変えてみると楽しみ方が変わるかも。
- ライブやラジオでは何度か歌ってましたが、CDに収録するのはお初です。高校1年のとき創った曲が十数年の時を経て立派になりました。
- こんな感じの曲が今までなかったから、いろんな人に「歌って下さいよ」って言われても断ってたんだよね。縁起でもない歌しかなかったから(笑)。
- 「あまのじゃく」と「地球ハ廻ル」の2曲はおめでたい席でも歌える数少ない曲なんだよね。でも、この曲は長いよね(笑) 自分のiPodに入れてるけど、必ず眠くなるし。しかも本当は結構屈折したテーマで創った曲なんだよ。ほのぼのしてるけどさ。
- そうなの?まぁ、君と音楽や映画があればって辺りは人間臭いよね。ショートケーキと天秤にかけたりとか。
- そうね。本能のままに生きてる感じよね。イメージとしては魚喃キリコのマンガ「Blue」みたいな… 男女じゃなくて、同性同士みたいな…でもあくまでさわやかな2人。そんな2人の事を歌いたくて創った曲です。 恋愛よりは友情なのかも。聴く人によって捉え方は変わると思いますけどね。
- 友情も愛情も結局は「情」じゃない。案外そんな事なんじゃないかなとこの曲を聴いて思いましたよ。
- 10代のクドウが創った青臭い青春ソングだと思ってお付き合い下さい(笑)。
作詞:仲倉堯之 作曲:仲倉堯之 編曲:仲倉堯之
「メルダーのメルドアタック!!」の新オープニングテーマ曲にも起用されている。
鋭い雰囲気のアレンジに、男の哀愁が漂う切ないメロディ、仲倉の深みのあるボーカルが印象な一曲。
仲倉曰く「何度か訪れたスランプの後に生まれた曲なので、今までの楽曲とはまた違った雰囲気があると思います」
果たしてこの楽曲はどのようなイメージで創られたのか。
- 有明3部作で、これが最初に創った曲ですね。
- この曲聴いた時、久しぶりにしびれましたよね。何かグッとくるものがありました。何だろ、上手く言えないが、 詞と曲とアレンジがここまで最初からバッチリはまってる曲って、今まであまりなかったように思うよ。
- そういう意味では狙いがあったのかも知れませんね。3年前の事ももうあまり覚えてません(笑)。
- 土臭くないよね(笑)。都会な感じ。今までのが浅草だとしたら新宿のビル街っていうイメージ。そんなアレンジだよ。 有明はそこまでカッコ良くないとは思うけど…。開発途中の都市に淋しい風が強くビューって吹き抜けていくような…
- 確かに。少なくとも北海道で見た海とは全然違う景色だったね。上京して1年経たない頃だから、都会の海がこんな風に見えたのかもね。 都会っぽくってのは無意識に意識してたと思う。コードを全部テンションコードにしたりして。田舎者が無理した感じ(笑)。
- あと、都会っぽさをkattuさんのギターが増幅してていいやね。我々にはないアプローチだな。
- 特に注文は出さなかったんですけど、何も言わなくてもここまでやって頂いて、ほんとありがたいです。
- この曲は色々細かいところまで注目して聞き込んでほしいと思います。
作詞:工藤友美 作曲:工藤友美 編曲:メルダー
このアルバム唯一のアコースティック寄りな一曲。「月でも眺めながらふたりでぼーっとして…そんな恋愛が出来たら、素敵だね、なんて思っていた時期に創った」という、独特な雰囲気が漂う楽曲。
それだけに、アレンジを加えるのも一苦労あったようで…工藤の演奏するギターをメインに、アコーディオンや仲倉によるアコースティックベース、パイプシロホン、はたまた「鈴」まで持ち出して独特の「真夜中の空気感」を表現しているところにご注目。
- 今回のアルバムは「蔵出し」みたいになってますけども、この曲も古いよね。2000年くらいの作品かしら?本人も少し忘れてましたよ、この曲(苦笑)。
- 第一印象はねぇ…手ぇ着けたくないなぁって(笑)。あの頃の私にはどうする事も出来なかったね。
- アレンジしにくい雰囲気ではありますね。元々アコースティック寄りだしさ。 ギターとバイオリン、それくらいでいいやと初めは思ってたんだけど最終的には色々重ねて面白い仕上がりになりました。
- なんか「アマノジャク」のレコーディングしてる頃を思い出したよ。
- 久しぶりにKAWAIのパイプシロホンとかも登場したり、お初のネギちゃん(ネギドラムのスネア)とかアコーディオンとか、 いろんな音が楽しめますので、アレンジにも耳を傾けてね。
- ちなみに、間奏のエレキギターは「有明けの月〜」にあわせてkattuさんに弾いて頂いたものなんですけど、 どうしてもここで使いたくて、使っちゃいました。
作詞:工藤友美 作曲:工藤友美 編曲:仲倉堯之
本アルバムのトリを飾るのは、このアルバムの為に書き下ろしたロマンティックなデュエットソング。
「宇宙のどこか片隅にあるスナックにて一年に一度だけ会える2人、というストーリーのある楽曲にしたくて、
言葉選びやメロディを創っては崩しを繰り返して、練り上げた曲です」とは工藤の弁。
「ノルウェーの伝書鳩」とはまた違った色のデュエットソングだけに、レコーディングには多少苦労もしたようで…
ムード漂うアレンジに、メルダーの2人の掛け合いが織りなすストーリーをお楽しみください。
- 本アルバム2曲目のデュエットソングです。「ノルウェー」よりこっちの方がやりにくかったなぁ(笑)。
- 1番のBメロなんて息継ぎの場所もないんだよ。
- ちょっと詰まり過ぎてましたかね。すまんのぅ。この曲は「ノルウェー」よりも「マジ」寄りなので、 真剣にカッコ良く取り組んでみたものの、雰囲気はあと一歩かも知れません。もっとムーディでも良かったかなぁ。
- 青臭いな。CD出た後に(敏いとうと)ハッピー&ブルーを聴いたんだけど、森本(英世)さんみたいな歌い方もありだったかなぁとか思ったりして。 …いやらしくなっちゃうか?
- この曲は「7月の夜に再会する長年交際してる男女」の歌だから、もっと狙っても良かったのかも知れないけどね… でも詞の感じからすると酸いも甘いも知ってる2人ではないみたいじゃん。ときめきがあるんだよね。 だからあんまりネチッこくなっても困るし…中間って難しいね…。
- これからも適度を目指しましょう。アレンジは「ノルウェー」と同じで音楽番組っぽくしました。 kattuさんのギターもいい味出してて、より一層それっぽくなりましたね。 ほら、レコードよりもテレビの方が伴奏がカッコ良くて、ギターとかピアノとかすごいアドリブをかましたりするじゃない。あの感じ。
- あー、わかるわ。そういうノリだね。今までのメルダーの曲の中で一番大人っぽくて、夜の社交場の雰囲気がします。 有線で人気でないかな(笑)。
- よし!じゃあこの曲で全国の八百屋さんをキャンペーンで廻ろう(笑)。
まとめ
メルダー本人による全曲解説いかがだったでしょうか?
CD発売から1ヶ月、改めて「海ノ堕トシ児」を振り返ってみましょう。
CD発売から1ヶ月、改めて「海ノ堕トシ児」を振り返ってみましょう。
- 今回のアルバム製作期間はどれくらいだったっけ?
- 2ヶ月。年末に曲決めて、1月に「ノルウェー」と「天の川」を創ってたのかな?それで2月からレコーディングを始めて、3月のおけつに完成したから。
- 短い間でぎゅっと濃縮したねぇ。メルドスタジオ様様だよ(笑)。リラックスしてボーカル録り出来たからテイクも少なかったし。コーラスも色々かぶせて楽しかったな。仲倉さんの曲はほとんど近年の作品だったから、録音大変じゃなかった?
- 私の場合、いつ創った曲だって歌うのは録音の時ぐらいだからね。いつもと変わらないよ。楽器だってレコーディングの時に考えながら弾くのがほとんどだし。「有明け」のギターソロぐらいかな、創った時からあったのは。
- あのギターソロは感動したよ!カッコ良かった!上手く言えないけど、今回のアルバムは全体的に仲倉さんのギターは攻撃的だったよ。攻めてたよ(笑)。その勢いで楽しくレコーディングできた部分もあります。これホント。
- ギターがね。弾けるようになったのよ(笑)。昔程チカラが入らなくなったのかなぁ?それとも色々インプットしてたものがアウトプット出来るようになってきたのかな。
- いいね、いい傾向だよ。私は今回伴奏としての最低限のギターしかレコーディングしてませんからね、ギターダコ創るところからやり直して、次回もっと楽器弾きたいね(苦笑)。ギターといえば、kattuさんね、今回何曲か弾いて頂いて。曲解説の時も触れましたが、我々の引き出しにはないアプローチで楽曲の魅力がアップしましたよね。こういった「化学反応」って面白いなーって感じましたよね。
- そうね。これからもいろんな人達におんぶにだっこしてもらいたいね(笑)。ほんと、kattuさんもバンド掛け持ちしたりして忙しいのに、ありがたいですね。
- ちなみに、今回のアルバムタイトル「海ノ堕トシ児」ですが、いつも行っている喫茶店で打合せをしてた際、収録楽曲のイメージで何となく生み出されたタイトルなんです。「有明3部作」や「岩海苔」のイメージで、仲倉さんが「海星」とか「毛蟹」とか挙げてってね(笑)。
- その時のノートが手元にあるんですけど…「砂浜娘は不思議な子」とかって書いてあって(笑)。それで「海」は「水」だって事で「井上陽水」って書いてあるのよ。多分そこから「胎児」って言葉が出てきて最終的に「海の堕とし児」ってなってるのね。これ一押しだったんですけど、工藤さんあまりいい顔しなくてね。
- なんだか第1印象良くなかったんだよね。読み上げてみたらしっくりきた。でもジャケットデザインの事考えたら、ひらがなよりはカタカナがいいなぁと感じて最終的に現在のタイトルになりました。今はとても愛着があるから、不思議なものだね。
- 写真のイメージはなんなの?これ。
- タイトル決めた後に浮かんできたイメージをまとめていったら、怪獣映画みたいな構図になった(笑)。どこかのお嬢さんと、怪獣研究してる科学者のつもり。ジャケットとブックレットのデザインはそれぞれの楽曲からモチーフとなるものを抜き出して配置してみました。「タツノオトシゴ」についてはシャレなんだけど。
- タツノオトシゴって結構悪い顔してるんだよね。怪獣のイメージにぴったり合っちゃったね。
- バックインレイの写真観る度に、怖いって思います。昔もっと可愛いイメージをもってたんだけど、してやったりな感じです。今回のアルバムは、楽曲もバラエティに富んでいて、いつものメルダーらしさも備えつつ新しい一面が楽しめるアルバムになっているんじゃないかなー、と思います。なんというか、ちょっとおしゃれな感じに仕上がってる気がします。自分で言ってて今すごくこっぱずかしいですけども(笑)。たくさんの人に聴いてもらいたい!
- 時間に追われるだけのレコーディングが続いていたので、2人とも結構参っちゃってたんですけど、今回は楽しんで作品を創る事が出来ました。その楽しさをお裾分け出来たらいいかなと思ってます。

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